はじめに

 本校は、小児医療センターに入院している児童生徒に学習を行っているため、様々な機会を用いて病院と連携しています。連携を通じ、児童生徒が本校で安心安全な学校生活を送れるようにすることはもちろんのこと、転出後も安心安全な学校生活が送れるように努めています。

会議

 

教育連絡協議会

 年に1度、病院長も参加する大きな会議です。学校と病院が協議するだけでなく、学校と病院の連携に関する要項も毎年確認しています。

 

学校病棟連絡会

 就学を担当する医師、各病棟の看護師長等が来校し、月に1度会議を開催しています。本校の学習や行事に対する協力依頼など様々な情報交換を行っています。

定期的な連携

 

ミニカンファレンス

 定期的に小児医療センターの医師が学校に来校し、児童生徒の治療状況に関して説明してくれています。
なお、定期開催以外にも、必要に応じて病院の関係者とのカンファレンス(会議)を開催しています。
 

 

生活委員会

 入院中の児童生徒の生活の場は、家庭ではなく病室になります。病室での生活の様子について、在籍者数が多い病棟の看護師が月に1回程度来校し、担任との情報交換を行っています。

教職員の医療的な知識の向上

 

医療研修

 本校の児童生徒に対する学習を行うためには、教育に関する専門性のみならず、医療的な知識も必須になります。年に数回、医師や看護師等に依頼し、小児白血病をはじめとする病気等の理解に関する研修を行っています。

 

校内研修

 医療的な知識の向上は学習を行うだけでなく、病院との連携を深めるうえでも重要であると考えています。養護教諭、コーディーネーターを中心に医療的な知識や心理面などについても校内で研修を実施しています。また、研修以外でも学びたい教職員が集まり、学習会を開催して医療に関する知識の向上を図っています。

その他

 

重要事項は随時確認

 確認すべき重要な事項は各学部の中でチームとして確認した上で、学部主事やコーディネーターが主治医や看護師長等に直接お話しを伺えるようになっています。

 

 
活動制限表の活用

 治療の関係で、ほとんどの児童生徒が生活や学習活動を行う上で、何かしらの制限があります。養護教諭により全児童生徒の活動制限が日々更新されています。全職員は必ず活動制限表を確認した上で指導にあたっています。

 

さいごに

 病院との連携にあたり、本校教職員は医療情報が非常に秘匿性の高い個人情報である意識を持って職務にあたっています。守秘義務を厳守し、児童生徒、そして保護者の皆様に不利益が生じないよう最新の注意を払いながら、児童生徒のより良い学校生活の実現に向け、病院との連携を行っています。